THE ART OF STRINGS とは
希少性が高く入手困難なヴィンテージ・ギターの塗装の経年変化と弾き心地を忠実に新製品上で再現する特殊技術、エイジング。これを施されたギブソン・ギターの最高峰『ギブソン・カスタムショップ・マーフィー・ラボ』を、当代随一のギタリストが心行くまでプレイする動画シリーズ。
Murphy Lab Collection
マーフィー・ラボのギターは、木工から塗装までの工程をカスタムショップのクラフツマンが行い、その後、カスタムショップの中に設置されたマーフィー・ラボ・ルームにてエイジングが行われる。ラボのリーダーでありマスター・アルティザンのトム・マーフィーと彼のチームが手掛けるのは、各年代の特徴を再現したカスタムショップのヒストリック・コレクションとアーティストモデル。これらは良質なジェヌイン・マホガニー、主にアメリカ国内のイースタン・メイプルとウエスタン・メイプル、インディアン・ローズウッドなど、シリーズに最適な木材が採用されている。
そして、実際のヴィンテージ・ギターを3Dスキャニングすることで得られたデジタル・データを元にして、年代ごとの特徴を持つ形状へと加工される。最新のCNCルーターを使った高い精度の加工に加えて、ヴィンテージと同じデザインのトラスロッドやハイド・グルー(ニカワ)を使った接着等、可能な限り当時と同じスペックにこだわったギター作りが行われている。また、ピックアップやブリッジといったハードウェア類の多くとプラスティック・パーツは、ヴィンテージ・スペックに基づく専用パーツ。
マーフィー・ラボの大きな魅力といえるのが、トム・マーフィーが長年培ってきた知識や技術が注ぎ込まれたリアルなフィニッシュとエイジングだ。外観が様々な色合いへと変化し熟成してゆく様はヴィンテージ・ギターの大きな魅力であり、長年自らのリペア・ショップを営んできたトムは、様々なヴィンテージ・ギターの経年変化を研究/再現してきたが、その成果を元に生み出されたのが、マーフィー・ラボの製品に使われている専用ラッカー。このラッカーにマーフィー・ラボならではの工程を加えることで、ヴィンテージ・ギター同様のウェザー・チェックと呼ばれる塗膜のヒビが再現され、作りたてでありながらヴィンテージの質感を持つギターが生まれるのだ。