【ギブソン・ジャパン ギターテックによる ビギナー向けスタートアップガイド】第2回 アコースティックギター弦交換編

2020.06.26 - 特集記事

今回の外出自粛期間中に家で過ごす時間が増え、ギターを始められた方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回初めてギターを手にされたビギナーの皆様へ向け、ギブソン・ジャパンのギターテックによる、エレキ&アコギの簡単な弦交換の方法からアンプにつないで音を出すところまでの手順をシリーズにわたってご紹介します。 

 

第2回 アコースティックギター弦交換編

 

*GIBSONでは現在2種類の弦の巻き方がありますが、今回はビギナー向けの簡単な巻き方を採用しております。

実演:福嶋優太 (ギブソン・ジャパン プロダクト・テクニシャン)
使用楽器:Epiphone Dove Pro(製品詳細に関しては下記ご参照ください)

 

手順

1. 弦交換に必要な工具について (0:19 – 0:48)

まずは弦交換に必要な下記の工具をご用意ください。

  • 弦 : GIBSON アコースティックギター弦 赤色のパッケージ 12–53

  • チューナー : 各弦をチューニングするのに使用します。今回はギターヘッドに取り付けるタイプのクリップ・チューナーを使用。
  • ニッパー : 弦を切る時に使用します。最初はなるべく刃の大きいものを用意しましょう。

 

2. 切れた弦の取り外し方(1弦、4弦のみ使用)(00:48 – 00:58)
今回は、ギターヘッドの右側(1弦、2弦、3弦)と左側(4弦、5弦、6弦)から、それぞれ左右1本ずつ、1弦と4弦の2本が切れてしまったと想定して交換作業を行います。

 

3. ボディ側から1弦と4弦の取り外し方(00:58 – 1:57)

※弦の先端は尖っているので、ケガをしないように十分に注意しましょう。

まずはボディ側から各弦を外していきましょう。
アコギ弦の一端をブリッジの穴で固定するための止め具(ブリッジ・ピンと呼びます)を抜いて、1弦を取り外します。その際、外したブリッジピンは無くさないようにトレイなどに入れておきましょう。

同じように4弦もブリッジピンを抜いて取り外していきます。
外した弦は先端でけがをしない様に、丸めてまとまるようにしておきましょう。

 

【ポイント】
ブリッジピンが抜けにくい場合は、布をピンの先にかぶせて、その上からニッパーを使って優しく抜いてみましょう。その際に、力を加えすぎてギターのボディ、およびピン等を破損しないように気を付けましょう。どうしても、抜けない場合は無理をせず、楽器店等にご相談ください。

 

【他の方法でブリッジピンの抜く方法を紹介】

・ サウンドホール内に手を入れてブリッジピンを手で押し上げて外す。

 

・ ブリッジピン抜き工具を購入し取り外す。

注)今回の動画ではビギナー向けに最小限の工具で作業を行っております。専用工具や、サウンドホールから手を入れて作業する方法もブリッジピンを安全に取り外せる方法の1つです。

 

4. ヘッド側から1弦と4弦の取り外し方(1:57 – 2:33)

次にヘッド側に残っている弦を外していきましょう。
ヘッド側は弦が絡まっている事があるので、ケガをしないように尖っている部分に気を付けながら各弦をゆっくり外していきましょう。

 

5. ボディ側から1弦の取り付け方(2:33 – 3:00)

新しい1弦の先に丸い止め具がついている方(ボールエンドと呼びます)を、ブリッジの1弦の穴に入れます。ボールエンド側の先を少し曲げておくとブリッチピンの食いつきがよくなり、作業中に外れたり、緩みによるチューニングの狂いを軽減することができます。

 

そして、先ほど抜いたブリッジピンを、弦は入れたままでその上から穴に押し込みます。
※ブリッジピンについている溝の向きに注意しましょう。
画像のように弦が溝に沿うように取り付けます。位置がズレていると、ピンが奥まで入らないため、直ぐに外れたりチューニングの狂いの原因になります。

その際になるべくピンが抜けないように、しっかり押さえましょう(力の入れすぎは、破損の原因になりますので注意しましょう)。 そして、ピンが抜けないように抑えながら、差し込んだ1弦を引っ張って、うまくボールエンドがピンに固定され抜けないようにしましょう。

 

6. ヘッド側から1弦の取り付け方(3:00 – 3:52)

伸ばしてきた弦の先端を、1弦の穴に通します(巻き付ける部分をポストと呼びます)。


次に、弦を通したポストの次のポストの位置(2弦ポスト部分)で、弦を折り曲げて長さの目印を付けます。


折り目がついた部分を1弦ポストまで戻し、穴に引っ掛かる様にして、つまみ部分(ペグと呼びます)を反時計回りに回していきます。

 

【弦を張る時の注意】

  • 弦の先端は尖っているのでくれぐれもケガをしないように注意しましょう。
  • 弦を巻き込んでいく向きに注意しましょう。

  • 巻いている最中に弦が緩まない様に、引っ張りながら(テンションをかけながら)巻いていきます。
  • ポストから巻いている弦が順に重ならないように、下に巻き付いていくようにします。

 

7. ボディ側から4弦の取り付け方(3:52 – 4:24)

1弦と同じように、新しい4弦のボールエンド側をブリッジの4弦の穴に入れて、その上から先ほど抜いたピンを押し込みます。そして、ピンが抜けないように抑えながら、差し込んだ4弦を引っ張って、うまくボールエンドがピンに固定され抜けないようにしましょう。

 

8. ヘッド側から4弦の取り付け方(4:24 – 5:36)

まっすぐ伸ばしてきた弦を4弦のポストに一度通して、4弦ポストの位置で弦をつまんだまま、5弦のポストまで下げてきます。


下げた状態のまま、4弦のポストの位置で折り曲げてポストに引っ掛かる様にして、ペグを反時計 回りに巻いていきます。弦を巻く時のコツは1弦の時と同じです。

最後もう一度チューニング前にナット(ヘッドとネックの境目にある弦を支える部分)弦が載っているか確認しましょう。

 

9. 余分な弦を切る(5:36 – 5:55)

1弦、4弦ともに弦をある程度巻いて張りがある状態(テンションがかかった状態)になったら、各弦の余分な弦を切ります。なるべくポストの近くを切って、余分な弦が長くならない様に注意します。

これで弦交換は完了です。

 

ギター弦の先端は尖っているため、弦を取り外す時および取り付ける時は、目に入ったり、指などを刺してケガをしない様に、十分に注意して行ってください。なお、弦交換中に発生した損失、損害について、当社では一切責任を負いかねますのでご了承ください。

 

使用ギター

 

 

名称 : Epiphone Dove Pro
価格 : 49,000円 (メーカー希望小売価格)
製品ページ(英語) : https://www.epiphone.com/Guitar/EPIWFL262/Dove-Pro/Violinburst

 

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第1回 エレクトリックギター弦交換編 

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