奥田民生氏のYouTubeチャンネル企画【カンタン自慢ビレ】“ギター自慢対決with 斉藤和義”連動企画 第2回

2020.10.12 特集記事

現代のJ-ROCKシーンを牽引し、日本を代表するギブソン・シグネチャーアーティストである奥田民生氏と斉藤和義氏。今回、奥田民生氏が愛用しているギターを紹介する人気YouTube企画「カンタン自慢ビレ」に、斉藤和義氏が登場。ギターコレクターとしても有名な両氏が所有する愛用のギターを持ち寄って、熱いギタートークを繰り広げます。今回、同企画と連動して、各回に登場するギブソン/エピフォンのギターをより詳しくご紹介していきます

第一回はこちら

【カンタン自慢ビレ 動画リンク】 https://youtu.be/nLE-PQ6h-yY

 

1. Gibson Custom Collector’s Choice #29 Tamio Okuda 1959 Les Paul

 

「Gibson Custom Collector’s Choice #29 Tamio Okuda 1959 Les Paul」は、奥田氏の所有する1959年製レスポール9-1165(動画内では斉藤氏が使用)を徹底再現した奥田氏の第2弾シグネチャー・モデルです。コレクターズ・チョイスとは、ギターコレクターやアーティストが所有するヴィンテージギターを最新テクノロジーで完全再現したシリーズです。(現在シリーズは終了)

2011年3月8日、デジタルスキャナーをはじめとしたインスペクション・ツールを携行して来日したカスタムショップ・チームは、都内の音楽スタジオにて、奥田氏の所有する1959年製レスポール9-1165を入念に調査し、収集した情報をパッケージ化して持ち帰りました。日本を代表するアーティストで、オーナーの奥田氏へのリスペクトと、レコーディングやコンサートというプロの制作現場で長年使い込まれた、このサンバースト・レスポールの存在意義を高く評価したカスタムは、同年9-1165を当時のCollector’s Choiceシリーズとしての製品化を決定しました。

プロジェクト開始後の2011年12月、先ずはホワイト・ギターと呼ばれる未塗装のギター(プロトのためのプロト)が製作され、ネックのフィーリング、ボディ形状、全体のバランスなど基本的な部分の本人確認を行いました。そこで得たフィードバックを基に、ギブソンのマスター・ルシアー、トム・マーフィーも参加してエイジングまでも含むトライアル・アンド・エラーを重ね、2013年10月に遂にプロト1号(動画内で奥田氏が使用)が完成しました。このプロトは再来日したカスタム・チームから奥田氏に直接手渡され、ヒアリングが行われた後に、同年のツアーの中野サンプラザ公演など現場に投入されていきました。その後一定のトライアル期間を経て検証し、さらにレプリカ度を高めるための仕様変更と、本人によるトーンへのリクエストにこたえるチューニングを施したプロト2号が2014年10月に完成しました。さらに、再度フィニッシュの色合わせの若干のモディファイを加えることが話し合われましたが、最終仕様が確定し、2015年のリリースが決定しました。

モデル名:Gibson Custom Collector’s Choice #29 Tamio Okuda 1959 Les Paul
発売年:2015年 (販売終了)

 

2. Gibson Custom Shop The INSPIRED BY Series Okuda Tamio Les Paul OT Special

 

「Gibson Custom Shop The INSPIRED BY Series Okuda Tamio Les Paul OT Special」は、もともと貸出器として用意されたストップテイルピース仕様の「Gibson 60 Les Paul Special TV White」のサウンド、ネックのフィーリング、ルックスを奥田氏が気に入り、後付けでビグスビーをつけて使用していたものをベースとして製品化されました。P-90によるクリスピーなサウンドと、ビグスビーによる独自のテンション感、サステインが特徴となっています。当時奥田氏は、このギターについて「(このギターのお勧めは)音です。音のばらつきが少なく、バンドのでかい音にも負けず抜けてくるので、どんな曲でも使っています」 とコメントしています。

モデル名:Gibson Custom Shop The INSPIRED BY Series Okuda Tamio Les Paul OT Special
発売年:2008年 (販売終了)

 

3. Gibson Custom Shop Kazuyoshi Saito Les Paul V.O.S Antique Gold

 

「Gibson Custom Shop Kazuyoshi Saito Les Paul V.O.S Antique Gold」は、斉藤和義氏のES-330に次ぐ第2弾シグネチャー・モデルです。開発においては、カスタムショップ・チームの来日による、本人所有1953年製レスポール・ゴールドトップの細部にわたるデジタル・スキャンが行われ、その後も2011年、2012年と二度に渡り、本人自らがナッシュヴィルのカスタムショップの工場を訪れ、プロトタイプをもとにしたディスカッションを行いました。シングル・ピックアップ、ストレート・コントロール・レイアウト、ネックジョイント・ヒール加工など、新たな仕様を取り入れながらも、まるで1950年代に存在したかのような仕上がりとなっております。この仕様によりギブソンらしさを保ちつつも、“あったら良いのに”を実現するという、アーティスト・スペックならではのレスポールとなっており、今やレコーディング、ライブとも、斉藤氏の活動には欠かせないメインギターとなっています。

製品名:Gibson Custom Shop Kazuyoshi Saito Les Paul V.O.S Antique Gold
発売時期:2012年 (販売終了)

 

4. Gibson Kazuyoshi Saito J-35

 

「Gibson Kazuyoshi Saito J-35」は、斉藤和義氏の5本目のギブソン・シグネチャーモデルです。1936年にリリースされたオリジナルJ-35に斉藤和義氏のビジョンを盛り込んだこのギターは、 トップ材にギブソン独自の「サーマリー・エイジド」という特殊加工が施されたアディロンダック・レッド・スプルースが使用され、新品でありながら何十年も弾き込まれてきたヴィンテージギターを彷彿させるサウンドを生み出します。斉藤和義氏は音色に関して「ふくよかで粒立ちがよいサウンド」と表現し、弾き語りには最適なアコースティックギターと称しています。

その他、より現代的な演奏にも対応できるよう「Kazuyoshi Saito J-160E」で採用された1960年代前半期に相通ずるラウンドのネックプロファイルを採用。1930年代のデザインを醸し出す「ファイアー・ストライプ」のピックガード、「Kazuyoshi Saito」と名前が刻まれたトラスロッド・カバー、そして何より斉藤和義氏のギターのシンボルカラーである光沢を帯びた美しいエボニー・フィニッシュなど、細部にわたって斉藤和義氏のこだわりが詰まったギターになります。ピックアップはアコースティックギターの自然な鳴りと空気感の増幅を実現する「LR Baggs™ Lyric」が搭載されています。

当時斉藤和義氏は、このJ-35について「ヴィンテージな音色でとてもスペシャルなギター。ライブをはじめ作曲やレコーディングでも自分の気持ちをとても素直に表現してくれる」とコメントしています。

製品名:Gibson Kazuyoshi Saito J-35
発売時期:2018年 (販売終了)

【関連リンク】
Introducing The Kazuyoshi Saito J-35
斉藤和義氏のシグネチャーモデル、Kazuyoshi Saito J-35

 

5. Epiphone Elitist Tamio Okuda Coronet Outfit

 

「Epiphone Elitist Tamio Okuda Coronet Outfit」は、奥田民生氏所有の1964年製Epiphone Coronetを元に、奥田氏のアイディアを採用して日本製エリーティスト・コレクションで限定製作されたモデルで、ヴィンテージテイストを残しつつも、多様なサウンドにも対応可能なスペックが盛り込まれたオリジナルモデルです。

コロネットはエピフォンのオリジナル・シェイプのギターですが、当時の仕様であるドッグイヤー・タイプのP-90に追加して、ネック側にもソープバー・タイプのP-90を配置し、チューンOマチック・ブリッジに、60年代に様々なエピフォンのギターに搭載されていたヴィンテージタイプのトレモトーンを採用するなど、奥田民生氏のアイディアを盛り込んだスペシャルなモデルになっています。塗装は、ニトロセルローズ・ラッカーの極薄仕上げ、ボディカラーは本人所有機同様のシルバー・フォックスと呼ばれるカラーを採用しています。さらに奥田氏の好みを加味したナット幅41mmのUシェイプネック、ローズウッドのフィンガーボード、24.6インチ(625mm)スケール、22フレットのミディアムジャンボフレットを採用しています。

製品名:Epiphone Limited Edition Elitist Tamio Okuda Coronet Outfit
発売時期:2015年 (販売終了)

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ギターブランドとして世界でアイコン的な存在であるギブソン・ブランズは、創業から120年以上にわたり、ジャンルを越え、何世代にもわたるミュージシャン達や音楽愛好家のサウンドを形作ってきました。1894年に設立され、テネシー州ナッシュヴィルに本社を置き、モンタナ州ボーズマンにアコースティックギターの工場を持つギブソン・ブランズは、ワールドクラスのクラフツマンシップ、伝説的な音楽パートナーシップ、楽器業界の中でもこれまで他の追随を許さない先進的な製品を生み出してきました。ギブソン・ブランズのポートフォリオには、ナンバーワンギターブランドであるギブソンをはじめ、エピフォン、クレイマー、スタインバーガー、ギブソン・プロオーディオのKRK システムなど、最も愛され、有名な音楽ブランドの多くが含まれています。ギブソン・ブランズは、何世代にもわたって音楽愛好家がギブソン・ブランズによって形作られた音楽を体験し続けることができるように、品質、革新、卓越したサウンドを実現していきます。

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