フライングVと飛翔する10人のギタリスト

Russell Hall | 2018.12.17 特集記事

世の中には視覚的に目立つギターが多く存在します。しかしながら、Gibson Flying Vほどに華やかなイメージを纏ったモデルはなかなかないでしょう。1958年に登場後、Flying Vのもつ近未来的な形状、特徴的なトーンや神秘的な魅力により、程なく多くの伝説的なブルーズ・ロック・アーティストがFlying Vの虜となりました。以下では、Flying V とともに音楽シーンを突き抜けて行った10人の注目すべきプレイヤーの横顔をご紹介いたします。

 

Dave Davies (The Kinks)

キンクスのギタリストDave Daviesはキンクスが初の米国ツアー中だった1965年にあの有名な1958年製のFlying Vを手にしました。Daviesは入手後直ぐ、当時人気のあったShindig!Hullabalooといったアメリカのテレビの音楽番組でFlying Vをプレイしはじめたことが確認されています。Daviesはロックミュージシャンの中でもいち早くFlying Vに興味を抱いたひとりでした。

 

Lenny Kravitz

Lenny Kravitzは彼のキャリアを通じて、4本のすべてフルオリジナルの1967 Flying Vを所有しています。ステージで彼が使用するギターの中には、彼のシグニチャーモデルである2本の1967ヒストリック・リィーシュー・モデルも含まれており、ブラックとゴールドのフレイク・フィニッシュが施されゴールドのミラー・ピックガードとトラスロッドカヴァーで特徴づけられています。シグニチャーモデルについてギターセンターのスタッフと会話しながら、クラヴィッツはこう語っています。“ネックのサイズは特に私のお気に入りの寸法だね。カラー、パーツ、仕上げ、サウンド、ピックアップそして重量も最高だ。以上!”

 

K.K. Downing (Judas Priest)

元Judas PriestのギタリストK.K. Downingは、2本のFlying Vを使用しながら自身の演奏スタイルを築きあげていきました。マエストロヴィブラートつきの1970年モデルとPAFピックアップが搭載された1964リミテッドエディション(たった20本生産されたうちの1本)です。後者のギターは、彼がピンチ・ハーモニクスやダイヴ・ボムのテクニックをソロに導入しだした頃の、彼のスタイル形成期におけるメインギターでした。DowningはJudas Priestを2011年4月に脱退し、華やかさを極めたメタルギターの一連の作品群の中でひとつの功績を残しました。

 

Paul Stanley

1975年にAlive! ツアーを敢行した時、Kissはまだ成功に向けて邁進し続ける、成功を収めそうな勢いのあるバンドでした。その年の秋に上がったステージにて、シンガー兼ギタリストのPaul Stanleyは新たな相棒を導入しました。Flying Vでした。1971年のリミテッドエディションか1975年モデルのどちらかではないかと広く噂されていました。その後の成り行きは、Kissが爆発的にロックンロールにおける社会現象となり成功を収めた頃、スタンリーと彼の最愛のFlying Vは事実上切っても切り離せない関係になっていました。

 

Albert King

ブルーズマン、アルバート・キングとFlying Vの関係も奥深いものがあります。アーカンソーにある彼の墓標にはFlying Vのデザインが刻まれているのです。キングは1958 Korina Vを使用し自身の攻撃的な演奏スタイルを完成させ、愛情を込めてそのギターを“Lucy”と名づけました。特筆事項です。1988年、ZZ TopのBilly Gibbonsは偉大なブルーズマンの65歳の誕生日を祝おうと、キングにカスタムメイドのFlying Vのレプリカをプレゼントしました。

 

Michael Schenker (UFO)

マイケル・シェンカー以上にFlying Vと縁の深いロックギタリストを思いつくのは困難でしょう。彼の栄光の活動期の間、シェンカーは決まってFlying Vにワウペダルをかませ、彼の焼き焦がすようなスタイルに完璧にフィットする特徴的なトーンを生み出していました。“Rock Bottom”のようなUFOの楽曲での彼のサウンドは、Guitar Playerマガジンにより、かつて達成された50例の偉大なるギタートーンのうちのひとつに挙げられました。

 

Andy Powell (Wishbone Ash)

Andy Powellの1967 Flying Vは、1971年に彼がそのギターを購入して以来、ずっと主力のギターであり続けています。“アンプに通してなくたって、弾き心地や何とも活気ある感じが気に入ってるんだ” と彼は後にVintage Guitar誌へ語りました。この偉大なるイギリス人ギタリストの抱くFlying Vへの愛情は、幾分アルバート・キングからの影響が引き金となりました。2015年のGibson.comとのインタビューで、パウエルは彼のFlying Vをお守りのようなものだと表現しました。

 

Grace Potter (Grace Potter & The Nocturnals)

Grace PotterはFlying Vの美点について質問されたとき、嬉しさのあまり明確に感情を全面にだして応えました。Flying Vは彼女のリズムスタイルに完全にフィットするという例に加えて、彼女はFlying Vの心地よさをいたく気にいっています。“ライヴショーを通して踊りまわるのに重量バランスの配分が最高なの”と彼女はかつて語りこう続けました。“こうやって首からギターをかける感じはステージ上でとてもやり易いのよ。加えて飛び抜けて美しいギターだしね” 2012年、ギブソンは彼女のシグニチャーFlying VをリリースしGrace Potterを称えました。

 

Lonnie Mack

ブルーズ・ロックの発展期において先駆的な存在であったこのギタリストは、アーティスト生涯を通してほとんどFlying Vだけをプレイしました。1958年にMackは、最初期ロット生産分としてギブソン工場から出荷されたばかりの7本目のFlying Vを購入しました。2011年に出版されたThe Guitar Collectionというフォトエッセー書籍のなかで、マックのFlying Vは全世界でもっとも歴史的価値のある重要な150本のギターのうちの1本として特集されました。

 

Jimi Hendrix

ヘンドリクスは少なくとも3本のFlying Vを所有していたことで知られています。サイケデリックな図柄を自らハンドペイントしたブラックカラーの1967モデル、1969年製のタバコ・サンバースト・エディション、そしてギブソン社によりジミのためにカスタムメイド生産された左利き用の1970年製モデルです。その3本目のギターはあの有名なワイト島でのパフォーマンスでジミが使用したギターでした。ジミが“Flying Angel(舞い上がる天使)”と名付けたそのギターは現在、ロンドンのハードロックカフェ・ミュージアムに格納されています。

 

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