Vintage Guitar掲載記事:テッド・ニュージェントの1962 Gibson Byrdland
テッド・ニュージェント所有の1962年製のギブソン・バードランドが近頃、Vintage Guitarのウェブサイトの“Classic Instruments”という連載記事のなかで特集されました。その記事では、Byrdlandを“ギブソンのエレクトリックギターの中でも珍しい” と称しています。
“ギタリストのBilly ByrdとHank Garlandからの意見や意向が取り入れられデザインされ、そのモデル名称も彼らの姓名から由来する同モデルは、1950年代の中盤にギブソン社初のシンライン・ホローボディ・モデルの一機種として市場に導入されました” と記者は記しています。“その23 1/2″スケールは珍しく、プロフェッショナル向けのギターというよりも典型的なスチューデントモデルのようでした。
“スタンダード仕様のByrdlandは、もともとP-90ピックアップ付きで、1950年代の後半にハムバッカー搭載となりました。予め用意されたカラーはサンバーストとナチュラルで、ギブソン社はスプルーストップ仕様、メイプル・トップ仕様に加え、先端の丸まったヴェネチアン・カッタウェイ仕様と先端の尖ったフロレンタイン・カッタウェイ仕様の両方を製造していました”
The Amboy Dukes在籍時以来、ニュージェントがByrdlandを所有していることが分かった後、記者は当時のギターテクニシャンだったDean Mitchellからの逸話を語っています。
“私はギターの擦れた箇所を見ていたんです…” とMitchellは語ります。“そして私はテッドに、その傷をサンドペーパーで修正してラッカーをのせて修正をしたほうがよいか、尋ねたのです。彼の反応は、万が一私がそこに手をつけたら撃ち殺すぞ、というものでした。テッドはそのギターがWillie Nelsonのアコースティックギターのようになってほしいと願ってましたね!”
ギブソンについて
ギターブランドとして世界でアイコン的な存在であるギブソン・ブランズは、創業から120年以上にわたり、ジャンルを越え、何世代にもわたるミュージシャン達や音楽愛好家のサウンドを形作ってきました。1894年に設立され、テネシー州ナッシュヴィルに本社を置き、モンタナ州ボーズマンにアコースティックギターの工場を持つギブソン・ブランズは、ワールドクラスのクラフツマンシップ、伝説的な音楽パートナーシップ、楽器業界の中でもこれまで他の追随を許さない先進的な製品を生み出してきました。ギブソン・ブランズのポートフォリオには、ナンバーワンギターブランドであるギブソンをはじめ、エピフォン、クレイマー、スタインバーガー、ギブソン・プロオーディオのKRK システムなど、最も愛され、有名な音楽ブランドの多くが含まれています。ギブソン・ブランズは、何世代にもわたって音楽愛好家がギブソン・ブランズによって形作られた音楽を体験し続けることができるように、品質、革新、卓越したサウンドを実現していきます。