インタビュー: デフレパードのヴィヴィアン・キャンベルが語るVivian Campbell Signature Gibson Les Paul Custom
Def Leppardのライブに行こうぜ!"Pour Some Sugar on Me"、"Rocket"、"Animal"などのヒット曲をかっ飛ばした当時のDef Leppardと変わらぬエネルギー、ステージでのカリスマ性と高い音楽性で我々オーディエンスを楽しませてくれるでしょう。
Vivian CampbellはDef Leppardのバンドサウンドの核です。彼の使用ギターの最前線にはいつも、Les Paulがスタンバイされています。さて、Campbellのその貴重なLes Paulは、今まさにVivian Campbell Signature Gibson Les Paul Customのリリースにより、祝福されているところです。そのギターは美しく、今後始まるJourneyとのツアーやライブに訪れてみれば、皆様にもあのギターの美しさはきっと伝わることでしょう。
Campbellは近頃Gibson.comとのインタビューに応じ、Vivian Campbell Signature Gibson Les Paul Customのもつ最強のディテールやCES 2018ショーでの出来事などを語りました。
今日はインタビューに応じてくれてありがとう、ヴィヴィアン!今まさにCESショーから戻ってきたばかりですよね?CESショーはどうでしたか?
興味深かったです!CESには初めて行きました。シグネチャーモデルのローンチイベントのために行きましたが、飛行機で入って終わったら直ぐにトンボ帰りだったので、残念ながらショーをじっくり見て回ることはできませんでした。それでも楽しかったですよ!
ギブソンプレーヤーであるFive Finger Death PunchのJason HookやHalestormのLzzy Haleらとヴィヴィアンが映ってる写真を見ましたよ。彼らとは親しそうですね?
最高でしたよ!彼らには会ったことはなかったんですが。二人とも人として興味深いし、ギターの腕も確かでしたね。Lzzyは素晴らしいシンガーですね。彼女はちょっとしたソロパフォーマンスをやりました。とてもパワフルで印象的でした。とても良かったですね。私のほうは、そこに居たのが自分だけではなかったので良かったんです。プレッシャーはありますからね!(笑)
Vivian Campbell Signature Gibson Les Paul Customのリリース、おめでとうございます!今回のリリースに際して、どんな点をもっともエクサイティングに感じられていますか?
私はギブソンを使って演奏することで音楽に向き合っていきました。1970年代の後半に最初にLes Paulを購入しましたが、シリアルナンバーを覚えているのは後にも先にもあのギターだけでした。あのギターを手に入れるために、毎週末と学校の休みの期間もバイトしなければなりませんでした。なので、Les Paulというのはとても大事なものなのです。あのギターが私がプレイし続けて学んでいったギターなのです。80年代は、他のブランドのギターの誘惑に負けてLes Paul以外のギターを弾いている時期もありました。しかし数年経過して、一周してまたLes Paulの魅力に引き付けられて帰ってきたのです。過去30年の中でそのほとんどはLes Paulをプレイしてきたことになります。プロフェッショナルなギタリストとして数十年にわたり活躍できて、そして遂に、そのものずばりのギブソン社で自分のシグネチャーモデルをもてるなんて、私にとってたいへんな名誉ですよ。私のヒーローは皆ギブソンをプレイしていたのです。Thin LizzyやGary Moore達です。実際に自分の名前を冠したギターを持つなんて身震いするくらいです。
今回のシグネチャーモデルで、Les Paulをベースにデザインするにあたり、どんな特徴を盛り込みたかったのですか?
はい、このモデルはいうなれば、私が長年所有してプレイしてきたベストな数本のLes Paulを掛け合わせたようなギターなのです。つまり、過去10年にわたりDef LeppardでプレイしてきたLes Paulの自分なりの解釈ともいえます。話はナッシュヴィルの質屋で買った'78 Les Paul Customから始まります。1992年に、バンドのもう1人のギタリストであるPhil Collenとたまたまその質屋に行ったのです。たまたまそのギターを見つけ、手にとって、弾いてみたのです。即座に気に入りました。特にネックの形状がバッチリでした。また、程よく使い込まれたギターだったのでそこも気に入りました。キャラクターもしっかりしていました。私はそのギターを購入しました。しかし、最終的にはヨーロッパへの移動中にそのギターはダメージを負ってしまったのです。何とか難を逃れた部分はネックとヘッドストックだけだったのです。私はそれを受け取り、我々は友人の力を借りてその'70s Les Paul Customのネックと軽量のGibson Les Paul Standardのボディをつなぎ合わせてもらったのです。そして自分でそのギターにLes Paul Customのパーツ類を載せたのです。それはまさにフランケンシュタインのようなギターでした。そのギターは長らくプレイしていたのですが、ある意味、このギターが今回のモデルの原型になっているのです。70年代のネックシェイプそっくりに仕上げたLes Paul Customのネックと、探しうる可能な限り軽量のLes Paul Standardのボディの組み合わせなのです。
このシグネチャーモデルのデザインについて他に注入されていることはありますか?
Les Paul modelに取り組むということは、また一から土台から作り直すということなのです。どんなLes PaulもLes Paulとしての個性は持つのですが、ユニークなものにしようとすればちょっと手を加えますよね。custom shopは製作を進める中で、プロトタイプを送ってくれてたのですが、私からのリクエストは塗装を厚くしすぎないようにして欲しい、ということだったのです。私は光沢感の強いギターは好みではないからです。とても個人的なことなんですが、私はこんな感じでリクエストしました。"もしプロトタイプのギターの塗装後のポリッシング・磨きの作業に通常は3時間を費やしているのでしたら、このプロトタイプでは1時間だけの作業としてください"結果としてユニークなフィニッシュの風合いになったと思いますよ。
究極的にはギブソン・ブランドのどんなところに魅かれていますか?
今日までGary Mooreが私の究極のギターヒーローで他のどんなギタリスト以上に私が影響を受けたギタリストなのです。彼は使い込まれたGibson Les Paulを使ってしました。私はThin Lizzyやそのギタリストにも強い興味を持っていましたし、私のギターヒーローはみんなLes Paulをプレイしていたのです。自然と私もLes Paulに夢中になったということです。Les Paulはロックンロールを象徴する形そのものです。私のオリジナルLes Paulは、真摯にその弾き方について学ぶようなギターなのです。Gibsonは私にとって、とても特別なものなのです。
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ギブソンについて
ギターブランドとして世界でアイコン的な存在であるギブソン・ブランズは、創業から120年以上にわたり、ジャンルを越え、何世代にもわたるミュージシャン達や音楽愛好家のサウンドを形作ってきました。1894年に設立され、テネシー州ナッシュヴィルに本社を置き、モンタナ州ボーズマンにアコースティックギターの工場を持つギブソン・ブランズは、ワールドクラスのクラフツマンシップ、伝説的な音楽パートナーシップ、楽器業界の中でもこれまで他の追随を許さない先進的な製品を生み出してきました。ギブソン・ブランズのポートフォリオには、ナンバーワンギターブランドであるギブソンをはじめ、エピフォン、クレイマー、スタインバーガー、ギブソン・プロオーディオのKRK システムなど、最も愛され、有名な音楽ブランドの多くが含まれています。ギブソン・ブランズは、何世代にもわたって音楽愛好家がギブソン・ブランズによって形作られた音楽を体験し続けることができるように、品質、革新、卓越したサウンドを実現していきます。