伝説のレスポール・プレイヤー: ゲイリー・ロシントン

Dave Hunter | 2018.04.17 - 特集記事

 

Gibson.comにて不定期連載を続けておりますLegends of the Les Paulでは、特定の個体のLes Paulモデルに魅せられた偉大なギタリスト達をご紹介しています。アーティストとギターが一体となり、伝説的な音楽が創造されていったストーリーです。

サザンロックの大立役者、ゲイリー・ロンシントンのキャリアは悲劇につきまとわれています。しかし、彼のギタートーンと演奏スタイルは、レス・ポールによって煽られた典型的なブーギー・ロックとして高らかに鳴り響いており、彼がギターの歴史に遺した足跡は永遠に朽ちることはありません。

 

サザンロックの雄

ロシントンは、1951年にフロリダのジャクソンヴィルの地で生を受けました。そして、まだティーンエイジャーだった頃に、Lynyrd Skynyrdの原型となるグループを結成しました。多くのヴィンテージギターを漁る収集家が掘り出しモノに偶然出会うことを夢に描くのと同じように、彼はLes Paulを偶然に発見しました。Les PaulはLynyrd Skynyrdにおける3人のギター編成において重要な役割を担うようになりました。ロシントンの素晴らしいLes Paulは彼の初期のレコーディング作品とあまりに強固に結びついているので、彼のリッチで流れるように歌うリードソロを、他の作品で聴くことを想像することはできないくらいです。

Lynyrd Skynyrdの1973年のデビューアルバムでは、永遠にあらゆるバンドのカヴァー曲としてリクエストされるであろう“Free Bird”、“Gimme Three Steps”、“Simple Man”などが収められていました。そして、2作目のアルバムであるSecond Helpingにおいて、“Sweet Home Alabama”が彼らの最大のヒットを記録しました。その頃までには、以前Strawberry Alarm Clockに在籍していた3人目のギタリストであるEd KingがRossingtonとAllen Collinsのもとに加入しており、既にLynyrd Skynyrdの鉄壁のバンドサウンドは確立されていました。

 

早すぎた悲劇

Lynyrd Skynyrdは1970年代の中盤を通じて、世界最高のサザンロック・バンドとして君臨するようになっていった矢先、その後連続して起こることとなる2つの悲劇のうち最初の悲劇がバンドを襲うことになります。1976年のLabor Dayの週末、ドラッグとアルコールの過剰摂取の後、ロシントンは新車のフォード・トリノを走らせ、かしの木に激突しました。妙な偶然ですが、コリンズもその同じ週末に、別の車両事故を起こし怪我を負いました。次のアルバムでのCollinsとVan Zantによる楽曲 “That Smell” は、ロシントンの薬物の濫用とカークラッシュのストーリーを詞に込めていました。下記のような歌詞になります。

“Whiskey bottles, and brand new cars
Oak tree you’re in my way
There’s too much coke and too much smoke
Look what’s going on inside you.”

その後1年以上経過した後、サウスキャロライナのグリーンヴィルにおいて、Street Survivorsツアーの5日程目からのフライト時、バンドがチャーターした飛行機がミシシッピ州のMcComb郊外の森林にて炎上し、6人のバンドメンバーが重症を追うなか、他の乗員とともにリードシンガーのRonnie Van Zantと新加入のギタリストであるSteve Gainesの命が奪われることとなりました。ロシントンは両腕、両足、両手首、両方のくるぶしに加え骨盤を骨折し、大手術後にありとあらゆる関節に金属のピンを打ち込まれた状態で、ゆったりとした療養と治療を受けることとなりました。

次作のアルバムは、宿命的に皮肉に満ちた、そのリリースの前年のカークラッシュにちなんで名づけられたStreet Survivorsというアルバムであり、そのジャケ写はバンドが炎に飲み込まれている画なのですが、バンドメンバーが薄暗い背景の前で立っている様子が確認できます。1986年には、バンドメンバーのAllen Collinsがまたもや車両事故に巻き込まれ、彼のガールフレンドの命が奪われ、Collinsも腰から下が付随の重症を負いました。彼は、1990年にその大怪我による合併症が原因で亡くなりました。

その後、RossingtonのみがオリジナルメンバーとなってしまったLynyrd Skynyrdの再編成のプロジェクトを通してみても、Les PaulがRossingtonの相棒のギターであり続けています。彼は後年、しばしば彼のリイシューモデルをリリースしています。リミテッドエディションのGary Rossington Les PaulはTom Murphyによりハンド・エイジド処理がなされ、2002年にギブソン・カスタムよりリリースされました。

 

 

 

 

 

 

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