ギブソンが、世界最大規模の楽器見本市NAMM SHOW 2021で 2021年の新製品を発表
昨年のNAMM SHOWでのギブソン・ブース
ギブソンは、この度新型コロナウィルスの影響でオンラインにて開催された世界最大規模の楽器見本市”NAMM Believe In Music”(1/18-1/22)にて、2021年度にリリースが予定されている新製品の中から数機種を披露しました。
以下、それぞれの製品カテゴリーごとにご紹介いたします。
Gibson USA
Gibson USAはジャンルを超えてサウンドを創造し、世代を超えた最も影響力のあるギタリストによって演奏されています。ソリッドボディ・エレクトリックギターのイノベーターであり、世界中のプレイヤーの憧れです。
ギブソン・オリジナル・コレクションは、クラシックなデザインとオーセンティックなギブソンの黄金時代を代表するコレクションとなっています。このオリジナル・コレクションには、Les Paul Standard 50s、60sを始めとしたギブソンのアイコニックなモデル群がラインアップされています。
そして2021年にリリースされるNon-reverse Thunderbird Bassもラインアップに加わります。
バランスの良いロングスケールの34インチ・セットネックが特徴で、インバーネス・グリーン、スパークリング・バーガンディ、ぺルハム・ブルーの3カラーが用意されています。
Non Reverse Thunderbird Bass in Pelham Blue
ギブソン・モダン・コレクションは、1894年に創業者のオーヴィル・ギブソンから始まり、50~60年代にかけてテッド・マッカーティが進化させ継承されたイノベーションを、レベルや音楽ジャンルを問わず、すべてのプレイヤーにもたらします。軽量化されたボディ、Burst BuckerとP90サウンドを切り替えるためのプッシュ/プル機能、左右非対称プロファイルの革新的なスリムテーパー・ネック、ハイフレットへのアクセスを容易にするヒールカットなど、プレイヤーが望む現代的なアップデートが多く取り入れられています。また、2021年にリリースが予定されているES Made In Nashvilleコレクション(ナッシュヴィル製ESシリーズ)には、ES 339、ES 339 Figured、ES 335 Satinがラインアップされます。
ギブソンのChief Merchant Officerのセザール・グイキアンはこう述べます。
「1894年にオーヴィル・ギブソンがマンドリン、そしてその後ギターの製造を開始して以来、イノベーションは我々の原動力となってきました。それこそが、”Gibson Lab”(ギブソン・ラボ)を立ち上げた大きな理由で、そこには、Gibson Development Lab、Prototype Lab、Custom Shop Murphy Lab、そして新たなSound Labが含まれます。私たちの全体的な使命は、私たちのこれまでのアイコニックで革新的な過去を大切にしながら、サウンド・ソリューションのテストや開発を推進し、新たな未来へと向かうことです。それは、かつてオーヴィルが掲げた“楽器に関わる全てのものは、そのサウンドに貢献しなければならない”という使命を引き継いでいくということです。私たちは、この事を非常に大切なことと受け止めています。」
2021年には、ザ・ルーツの“キャプテン“・カーク・ダグラスと共に開発された新しいKirk Douglas SGやSlim Harpo(スリム・ハーポ) ES 330、さらにジーン・シモンズとギブソンのパートナーシップ ”G2“によって誕生したThunderbird ベースやギター・コレクションのリリースが発表されるなど、ギブソンはアーティストとのコラボレーションを拡大しています。
スラッシュの”Victoria” Goldtop Les Paulは、ギブソン初のアーティストのギター・コレクションとなったスラッシュ・コレクションに新たにラインアップされました。スラッシュ・コレクションには、スラッシュがそのキャリアの中で使用してきた影響力のあるギブソン・ギターを網羅したレスポール4本とJ-45が2本含まれ、世界中の幅広い世代のプレイヤーにインスピレーションを与えています。
Slash "Victoria" Goldtop
Gibson Custom Shop
サウンド、プレイアビリティ、ルックスの最高峰であるギブソン・カスタムショップは、伝統的工程と最新技術の融合、そして卓越したクラフツマンシップにより、歴史を継承する製品と新たな時代に向けた革新的な製品を生み出しています。
ギブソン・カスタムショップ・ヒストリック・コレクションは、ギブソンの歴史に残る50年代、60年代のモデルを、その細部まで当時のまま完全に再現する製品です。そのヒストリック・コレクションから、今年60周年を迎えるSGのアニバーサリー・モデル、60th Anniversary 1961 SG Standard with Sideways Vibrola in Cherry Red VOSと60th Anniversary 1961 SG Custom with Sideways Vibrola in Classic White VOSがリリースされます。
さらにカスタムショップからは、アーティスト・シグネチャーモデル、Marcus King(マーカス・キング)1962 ES-345、Peter Frampton(ピーター・フランプトン)"Phenix" Les Paul Custom VOS、Jerry Cantrell(ジェリー・カントレル)"Wino" Custom、Sergio Vallin(メキシコのロックバンドManaのギタリスト、セルヒオ・バジン)1955 Les Paul Bigsbyのリリースも予定しております。
60th Anniversary 1961 SG Standard in Cherry Red VOS(左)、1961 SG Custom in Classic White VOS(右)
Marcus King (マーカス・キング) 1962 ES 345
The Custom Shop Murphy Lab
カスタムショップ内に新たに作られたマーフィー・ラボでは、マスター・アーティザン、トム・マーフィー率いるチームが、これまでのエイジドのコンセプトを引き継ぎながらも、新たなプロセスとテクニックを採用したリアル・ヴィンテージ・レプリカを製作します。マーフィー・ラボ製品は、ヒストリック・コレクションをベースとして、そこに独自のラッカー処理技術と手仕上げのエイジング・テクニックを取り入れることで、ヴィンテージのルックスとフィーリングを再現します。仕上げには、ウルトラライト、ライト、ヘビー、ウルトラヘビーの4レべルがあり、それらをマーフィー・ラボ・コレクション、カスタム・オーダーの2つのプログラムで提供します。
ギブソンのChief Merchant Officerのセザール・グイキアンはこう述べます。
「ギブソン・カスタムショップは、サウンド、クオリティ、クラフツマンシップのいずれもギブソン・ブランズの頂点となる製品であり、そのギター1本1本に、ギブソンの伝統が息づいています。ギブソン・ラボの一つであるマーフィー・ラボは、エイジドを再定義し、そのプロセスを見直すことで、ヒストリック・コレクションに、真のヴィンテージ・ギブソンのフィーリングをもたらしたのです。マーフィー・ラボ・コレクションには、マスター・アーティザン、トム・マーフィーの、ヴィンテージ・エキスパートとしての知識、エイジング・アーティストとしての比類なきテクニック、ヴィンテージ・ギターの再現にかける熱が込められています。」
マーフィー・ラボで製作されたGibson Les Paul
Gibson Acoustic
ギブソン・アコースティックのトレードマークのサウンドは、ネックとボディのダヴテール・ジョイント、ドーム状のトップ、スキャロップト・ブレイシング、ニトロ・ラッカーなどの、ギブソン・アコースティックの特徴的な構造から生み出されています。モンタナ州ボーズマンの工場で製作されたギブソン・アコースティックは、ハンドメイドの品質と卓越したサウンドにおいて最高峰です。それぞれのギター1本1本には、正確さ、オーセンティシティ(真正性)、美しさ、細部へのこだわりといったギブソンのレガシーが息づいています。
ギブソンのChief Merchant Officerのセザール・グイキアンはこう述べます。
「2020年は、私たちが先にエレクトリックギターの製品ラインアップで行ったように、アコースティックギターの製品群のリニューアルを実施しました。私たちはアコースティックギターをオリジナル・コレクションとモダン・コレクションとして再構成しただけでなく、モンタナ州ボーズマンを拠点とするアコースティック・カスタムショップを立ち上げ、さらにその中でヒストリック・コレクションとモダン・コレクションを展開しています。当社のアコースティックギターは、創業から127年間もの間、時代のサウンドを形作ってきましたが、今そのレガシーを活用し、新しい世代のプレイヤーに向けて、新しいアイコニックなギターとして提供していきたいと考えています。」
アコースティック・カスタムショップのヒストリック・コレクションには、1942 Banner J-45、1942 Banner Southern Jumbo、1934 Jumbo、1936 Advanced Jumbo、1939 J-55、1952 J-185、1957 SJ 200、1960 Hummingbird、プリウォーのSJ 200 Rosewoodなどが含まれています。
SJ-200 Standard in Wine Red
Hummingbird Standard in Vintage Sunburst
ギブソンアコースティック・オリジナルコレクションは、全てのアコースティックギターのスタンダードとなるコレクションです。アイコニックな形状と装飾、ヴィンテージ・スタイルのピックガード、チューナーとブリッジ、伝統的なインレイ、アンティークなフィニッシュなどがオリジナル・コレクションの特徴です。
ギブソンのアイコニックな過去へのオマージュとして、オリジナル・コレクションは、あらゆる世代や音楽ジャンルを超え時代のサウンドを刻んだクラシックなギブソンのアコースティックギターを見事に再現しています。
ギブソンアコースティック・モダンコレクションは、現代のプレイヤーの高いニーズに応える革新的なデザインで、クラシックな形状を現代風にアレンジしています。モダンなボイシングを容易に弾きこなせるスリムテーパー・ネック、よりフラットな指板R、高ギア比のチューナー、先進的なピックアップ・システムなどがモダン・コレクションの特徴です。モダン・コレクションは、ギブソンの革新的なレガシーを継承しつつ、現代的な機能が加わり、新しい世代のためにサウンドを形作ります。2021年リリース予定のモデルには、J-45 Standard 12-Stringが新たに追加され、さらにJ-45 Standardのチェリー、Hummingbird Standardのヴィンテージサンバースト、SJ-200 のワイン・レッドやオータム・バーストといった新カラーも登場予定です。
また、ギブソン・アコースティック・カスタムショップからは、2021年の新モデルとしてSJ-200 Western Classic、ギブソン・アコースティックのアーティスト・シグネチャーギターとして、新しいOrianthi (オリアンティ) SJ 200、Tom Petty (トム・ペティ) SJ-200 Wildflower、Noel Gallagher (ノエル・ギャラガー) J-150、Slash Collection J-45などを予定しています。
J-45 Standard 12-String in Vintage Sunburst
J-45 Standard in Cherry
ギブソンについて
ギターブランドとして世界でアイコン的な存在であるギブソン・ブランズは、創業から120年以上にわたり、ジャンルを越え、何世代にもわたるミュージシャン達や音楽愛好家のサウンドを形作ってきました。1894年に設立され、テネシー州ナッシュヴィルに本社を置き、モンタナ州ボーズマンにアコースティックギターの工場を持つギブソン・ブランズは、ワールドクラスのクラフツマンシップ、伝説的な音楽パートナーシップ、楽器業界の中でもこれまで他の追随を許さない先進的な製品を生み出してきました。ギブソン・ブランズのポートフォリオには、ナンバーワンギターブランドであるギブソンをはじめ、エピフォン、クレイマー、スタインバーガー、ギブソン・プロオーディオのKRK システムなど、最も愛され、有名な音楽ブランドの多くが含まれています。ギブソン・ブランズは、何世代にもわたって音楽愛好家がギブソン・ブランズによって形作られた音楽を体験し続けることができるように、品質、革新、卓越したサウンドを実現していきます。