1930年代初頭に初めて登場したギブソン L-00は、ギブソンのラインナップにおいて最も認知されているスモールボディ・アコースティックのひとつとなりました。そのコンパクトなサイズ感と、1934年のギブソン・カタログで「完璧なバランス」と評された極めてバランスの良いサウンドで親しまれてきたLシリーズは、リビングルームや家庭での演奏に適したパーラースタイルのギターとして長く愛用されてきました。その魅力は、世代を超えて受け継がれています。
ギブソンはこの定評あるデザインに新たな解釈を加えた、L-00 Century 12-Fretを発表します。現代のL-00プレイヤーが好む核となる仕様を維持しつつ、本モデルでは馴染みのある14フレット仕様ではなく、ネックとボディの接合部を12フレットに変更しています。この変更は単なる外観上の変更ではありません。12フレット接合によりネックがわずかに短くなり、ブリッジ・プレートがトップ材のより中央の、より共鳴しやすいゾーンへと移動します。この配置によりサウンドボードがより効率的に機能し、演奏の快適さが向上。その結果、フィンガースタイルや繊細なピッキング・ニュアンスに美しく反応する、温かみのある明瞭で生き生きとしたトーンが生まれます。
ギブソンはこれまでにも12フレット仕様のL-00を製作してきましたが、それらは歴史的に戦前の初期モデルや限定生産モデルとしてのみ登場しており、14フレット仕様に比べて遥かに稀少な存在でした。今回、12フレット・パーラーギター特有のサウンドが、L-00 Century 12-Fretとして標準ラインナップに加わります。ギブソン・フラットトップの100周年を記念する新しい「Century Collection」のひとつとして、マホガニー・ボディにシトカ・スプルース・トップを組み合わせ、トップとバックにはシングルプライのクリーム・バインディングが施されています。
マホガニー・ネックには快適なスリムテーパー・12フレット・プロファイルを採用。ギブソン・アコースティックの全レンジで採用されている伝統的な手法に基づき、コンパウンド・ダブテイル・ジョイントによってボディに接合され、ホット・ハイド・グルーで接着されています。ローズウッド指板には19本のフレットを備え、控えめなマザー・オブ・パールのドット・インレイがあしらわれています。
ヘッドストックには、クリーム・ボタン仕様のオープンバックGolden Ageチューナーと、ヴィンテージ・ルックスを演出する1900年代初頭スタイルのギブソン・スクリプト・ロゴ・デカールを採用。これらを補完するように、スロープ・レクタングル(クローズド・スロット)のローズウッド・ブリッジなど、当時の意匠を凝らしたディテールが備えられています。ナットとサドルにはボーンを採用し、ブリッジピンにはTUSQ®を使用。クラシックなL-00スタイルのピックガードを備え、サテン・ニトロセルロース・ラッカーで手作業により仕上げられています。プレミアムなCentury Collectionツイード・ハードシェルケースが付属します。
L-00 Century 12-Fretを手に取り、ギブソンのパーラー・アコースティックならではの独特なキャラクターと、心地よい響きをご体感ください。